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中部経済新聞で 山田組が取り上げられました。

2010年4月3日(土)中部経済新聞の「企業の課外活動」欄で、
山田組が取り上げられました。
防災大会や出前授業などの取り組みについて紹介しています。

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愛知環境賞2010に応募しました。

 毎年エントリーしている「愛知環境賞」に今回も挑戦しました。既に一昨年に「優良賞」をいただいていますが、企業の環境貢献に終わりはありませんし、この賞をいただいた責任に応える意味でも連続応募にこだわり続けます。目標は地元建設業者初の「複数回受賞」です。
今回の申請内容は当社の中国人社員である福原(中国名・呂)くんが開発した「三次元水理解析」についてでした。惜しくも入賞は逃しましたが、こうした優秀な社員を擁することを誇りに思います。
開発内容の一端を以下にご紹介しましょう。

河川環境における水制周辺の流れの3次元水理解析

1.概要

 近年特に社会資本整備のコスト低減が叫ばれ、河川改修計画においても整備効果があらかじめ正確に把握できれば、公共事業費の効率的運用が可能になる。そのためには「水理解析」が有効な手立てである。
 この水理解析の研究は、従来、理論的研究と実験的研究の両面から進められてきた。近年、コンピュータの飛躍的発展に伴い、流れの数値計算の実績は理論的研究に代わり得るものとして、研究者のみならず設計会社などからも注目されている。
 現在当社が開発し特許保有している水理解析ソフトは2次元流れ計算ツールで、洪水時の水位の事前予測や河川内の草木が水位に与える影響、堤防の安全性、河川構造物設置場所の合理性などを評価できる。
 しかし、実際の河川構造物周辺の流れの構造は3次元特性が強い。そこで本研究では、さらに河川内の構造物の周辺における3次元構造の流れの解明と解析を目標として、具体的には【河川環境において重要な役割を果たす水制周辺の流れ】について、実験用のモデル河川による計測データと開発した3次元計算データとの整合性を評価した。


2.先駆性・独創性

 当社は精度の高い2次元水理解析ソフトウエアの開発によって特許を取得し、事業化ているが、今回、さらに開発を進めて【河川に設置されている構造物水制の周りにおける3次元流れ構造】を実験水路からの計測結果とコンピュータによる計算結果を照合させつつ明らかにした。特に水制群における水制相互の影響が把握でき、水制から発生した小規模及び大規模な渦の移動特性も明白になった。精度が検証されたこの計算ソフトウエアは、今後、河川内構造物の合理的な設計・維持管理に役立つことが期待できる。


3.環境負荷低減効果

実績ある2次元水理解析ソフトウエアに加えて、対象によっては今回開発した3次元ソフトウエアも併用して、現状の河川環境の生態系バランスと治水・利水という人間の側の目的の妥協点を工事着手前に緻密にシミュレーション検討できる手法が確立できる。その環境負荷低減効果はきわめて大きい。

ファイル 2-1.jpg

ファイル 2-2.jpg
測定流速(左)と計算による流速(右)の表示

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